目次
兵庫県立美術館について
兵庫県立美術館は阪神・淡路大震災からの「文化の復興」のシンボルとして2002年に誕生しました。設計は日本を代表する建築家の安藤忠雄氏。美しく大胆な造形や空間がとても心地いい美術館です。僕も関西の美術館・博物館はよく行くのですが、兵庫県立美術館が今のところ一番のお気に入りです。アクセスは阪神電車「岩屋」駅から徒歩8分、JR「灘」駅からでも徒歩10分です。兵庫県立美術館は海側にありますので、駅から南に進んでいけばすぐに大きなカエルのオブジェが見えてきますので、迷うことはないでしょう。
展覧会はもちろん、館外・館内の空間も楽しい!
美術展はもちろんですが、兵庫県立美術館は迷路のような楽しい構造、海側のロケーション、屋外にある彫刻作品など、訪れる人を楽しませてくれる楽しい空間です。僕は基本的には特別展の時によく訪れるのですが、兵庫県立美術館の特別展は僕の好みばかりで、毎回特別展はとても楽しみにしています。
海側のロケーションを活かしたカフェやレストランも!
1階入口のエントランスホール近くにはカフェがあり、フレーバーラテなど色々なコーヒーが楽しめます。軽食もあるので、オープンテラスで展覧会の前や後に立ち寄って作品について語り合うのもいいですね。また、2階にもレストランがあり、こちらはビュッフェスタイルのレストランとなっていて、メイン料理+約20種のサイドバイキング料理+ドリンクバーがセットになっています(80分制)。ちろんここも海側ですので、景色を堪能しながら食事が楽しめます。
カフェ フォルテシモ
営業時間:10:00~17:00
※臨時的に営業時間変更の場合あり
定休日
月曜日(月曜日が祝日の場合翌火曜日)
ブッフェレストラン フォルテシモ
営業時間:11:00~16:00(ラストオーダー14:30)
※臨時的に営業時間変更の場合あり
定休日
月曜日(月曜日が祝日の場合翌火曜日)
もちろんメインは特別展!
今回の行った特別展は「プラド美術館展」。スペインはマドリードにある有名な美術館で、主にスペイン王家のコレクションを所蔵しています。今回は「プラド美術館展〜ベラスケスと絵画の栄光〜」という題名の通りベラスケスの作品が目玉となっていて、日本でプラド美術館展では7年ぶり、関西では12年ぶりで兵庫県立美術館では初めてのプラド美術館展の開催となっています。
感想としては作品ボリュームも多くて、プラド美術館の空気にゆっくり浸れます。近代の印象派が好きな人はとても楽しめる内容となっているのではないでしょうか。今回個人的に一番好きだった作品はなぜかベラスケスではなく、最後の展示室にあるルーベンスの「聖アンナのいる聖家族」でした。ベラスケスのような強い明暗も良いのですが、柔らかい光で描かれた聖家族の表情や肌の質感が素晴らしく、絵の世界に引き込まれます。ぜひ展覧会へ足を運んで作品を見ていただきたいです。
ちなみに基本的に美術館は高校生以下は無料なので、子供がいる方は一緒に楽しめますので、最高です!ただし、館内では小さいお子様の場合は必ず手を繋いで鑑賞してください。
作品を楽しんだら、1階にある美術情報センターへ!
実はここが僕の一番のお気に入りで、様々なジャンルの画集などが豊富に揃っています。洋画・日本画など美術関係図書だけでも約26,400点の蔵書があります。写真撮影などは禁止ですが、特別展の図録や過去の展覧会の図録も閲覧できるので、特別展を鑑賞後に美術情報センターで図録を見るなんて事もできます。
場所が少し分かりにくいのですが、チケット購入窓口の右に美術情報センターへの入口がありますので、見落とさないようにしましょう。
開室時間:10:00~18:00
特別展開催中の金・土曜日も18時に閉室いたします。
休室日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日の火曜日)・年末年始・特別整理期間
最後は美術館をぐるっと散策しましょう。
海側の大階段
西側の公園
4階の「風のデッキ」へ上がる階段
美術展を堪能した後は美術館の外をゆっくり散策しましょう。美しい建築の空間を楽しんだり、様々なところに点在する彫刻を見つけるのも楽しいですよ。
兵庫県立美術館の特別展は面白いものが多いので、これからもチェックして行きましょう。もちろん常設展もチェックしてくださいね。
今回の特別展の割引券はこちらにありますので、興味のある方は是非「プラド美術館展」を鑑賞してみましょう。