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文字ツールについて
今回は「文字ツール」を紹介します。文字ツールはその名の通り、文字を入力するツールなのですが様々なカタチの文字入力が可能ですので、ぜひデザイン・イラストに活用しましょう。
※本チュートリアルはCC2020を使用しています。
文字ツールの使い方
「文字ツール」は7種類あり、「文字ツール」「エリア内文字ツール」「パス上文字ツール」「文字(縦)ツール」「エリア内文字(縦)ツール」「パス上文字(縦)ツール」「文字タッチツール」があります。Illustratorのツールパネルの「文字ツール」を長押しするとその他の文字ツールが表示されます。
文字ツールの使い方
一番シンプルな「文字ツール」。「文字ツール」を選択して任意の場所をクリックするだけで文字が入力できます。クリックするとサンプルテキストが自動入力されるので、その文字を上書き入力すれば文字入力の完了です。
もしサンプルテキストを非表示にしたいなら、以下の画像のように環境設定から「新規テキストオブジェクトにサンプルテキストを割り付け」のチェックを外してね。
エリア内文字ツールの使い方
「エリア内文字ツール」は任意の図形の中に文字を流し込むツールです。特にチラシやパンフレットなどの印刷物では頻繁に使うツールになります。ちなみに「文字ツール」をドラッグする事で「エリア内文字ツール」と同様にエリアをつくることができます。
エリア内文字ツールには細かい設定も可能です。
Illustratorのメニューから「書式」→「エリア内文字オプション」を選ぶと、ダイアログが表示されますので、大きさ、行、列、オフセットなど詳細を設定する事が可能です。
パス上文字ツールの使い方
「パス上文字ツール」はペンツールなどで描いた任意のパスの上に、文字を沿わせるように入力できるツールです。これもデザインの現場ではよく使用するツールです。
「パス上文字ツール」で文字を入力すると大きな縦線(ブラケット)が表示され、(1)(2)は文字の両端、(3)は中央に表示されます。これらをマウスでドラッグする事で文字の範囲や文字の移動ができます。
パス上文字には「効果」を適用する事もできます。適用するには任意のテキストを選択して、Illustratorのメニューから「書式」→「パス上文字オプション」のサブメニューから効果を適用できます。
文字(縦)ツールの使い方
「文字(縦)ツール」は「文字ツール」縦バージョン。小説や雑誌などでよく見かける文字組になります。基本的な操作は「文字ツール」と同様です。
上記の「縦中組」にチェックが入ったままだと、「文字(縦)ツール」や「エリア内文字(縦)ツール」で文字が横組みになってしまうので、よく確認しましょう。
エリア内文字(縦)ツールの使い方
「エリア内文字(縦)ツール」は「エリア内文字ツール」の縦バージョンです。任意の図形の中に縦書きの文字を流し込む事ができるツールです。ちなみに「文字(縦)ツール」をドラッグする事で「エリア内(縦)文字ツール」と同様にエリアをつくることができます。
パス上文字(縦)ツールの使い方
「パス上文字(縦)ツール」は「パス上文字ツール」の縦バージョンです。ペンツールなどで描いた任意のパスの上に、文字を縦に沿わせるように入力できるツールです。
文字タッチツールの使い方
「文字タッチツール」はあらかじめ「文字ツール」などで入力した文字に対して、拡大・縮小・回転を個別の文字に適用できるツールです。
文字ツールのまとめ
今回はツールパネルの「文字ツール」をご紹介いたしました。デザイン制作には欠かせない文字ですが、このように様々な入力方法があります。また、「文字ツール」は「文字パネル」と密接に関係したツールとなっていますので、「文字パネル」の設定もチェックが必要です。「文字パネル」についてはまたの機会にご紹介できればと思います。
次回は「直線ツール」を解説します!