illustratorで設定したスライス名がある日消える?
イラストレーターでスライスツールでサイズを設定し、「Web用に保存」画面でスライス名をつけて保存などの制作フローは日常的によくあるかと思いますが、たまにスライス保存を終えた後のイラストレータファイルを再度開き、スライス名を見てみるとデフォルトの名前に戻っている場合がありました。
この症状は以前から確認しており、ミスでもしたのかと、あまり気に留めていませんでした。しかしながら、最近もこの症状に遭遇し、さすがにおかしいと思い検証してみました。
とりあえずスライスをコピーしてみると…あれ?
いろいろと操作してみた結果スライス名が消えるのはスライスをコピーした場合に起こるようです。今まで制作上、同じサイズのスライスはコピー&ペーストで使い回し、コピーしたスライスに別のスライス名を設定していましたが、この操作がダメなようです。
要するにスライスをコピーすると、コピー元のスライス名がデフォルトの「ユーザー_00」のような名前になり、コピーしたスライスには名前が残るという仕様のようです。スライス名がコピーされないのは仕様としては勿論納得できるのですが、コピー元の名前がデフォルトに戻るというのは気づきませんでした…。
結論:スライスはその都度スライス設定しよう!
結果的に現状で安全な方法は、既存スライスコピーせず、ツールバーのスライスツール、もしくは「オブジェクト」→「スライス」などでその都度設定する方がいいかもしれません。ただ、現在はPhotoshopの画像アセットなど便利な機能がどんどん出てきているので、illustrator・Photoshopともスライスをする機会も減ってくるかと思います。もしこの症状で困っている方がスッキリしていただければ幸いです。
「スライス選択ツール」を選択してのドラッグによるスライスのコピー、または「スライスの複製」メニューによる複製を行うと、スライスの名称がリセットされず、複製前と複製後の両方のスライスに反映されるようです。(illustrator CC 2014にて確認)
貴重な情報ありがとうございます!illustratorCC2015でも動作確認いたしました。結論としてスライスの扱いは通常の「選択ツール」を使わずに「スライス選択ツール」を使用するべきですね。「選択ツール」を使ってコピー操作したのが問題でした。記事にも情報を反映させていただきましたので、ご確認いただければと思います。