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AdobeTypekitとは
AdobeTypekitはAdobeが提供するフォントサービスです。インターネットを通じてパソコンと同期してフォントを使用するというものになります。AdobeCreativeCloudのユーザーにはお馴染みのサービスですが、実はAdobeIDがあれば無料で利用する事も可能です。また、IllustratorやPhotoshopなどでデスクトップPCのアプリケーションで利用することはもちろん、Webフォントとしても利用可能です。
AdobeTypekitの利用プラン
AdobeTypekitの利用プランは3つ(2018年現在)。「無料プラン」「ポートフォリオプラン」「パフォーマンスプラン」があり、CreativeCloudユーザーは自動的に「ポートフォリオプラン」に加入している事になります。グラフィックデザインやウェブデザインにフォントを利用する分には特に気にならないのですが、Web用フォントで利用する際にはウェブサイトの個数、PV、フォントファミリーの数が決められていますので、注意が必要です。
無料プラン
(無料)同期対象フォント
無料でフォントが利用可能。(AdobeIDが必要)
280個以上のフォントから20個までフォントを同期できます
Web用フォント
950個以上のフォントから選択、月25,000PV、1つのサイトで2個のファミリーまで利用可能
ポートフォリオプラン (US$49.99/年) |
同期対象フォント Creative Cloud ユーザーはコレが無料でついてます! 5700個以上のフォントから100個のフォントを同期できます Web用フォント 7500個以上のフォントから選択、月500,000PV、無制限サイト数で 無制限のファミリーが利用可能 |
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パフォーマンスプラン (US$99.99/年) |
同期対象フォント もっとフォントを同期したい人はコレ! 5700個以上のフォントから200個のフォントを同期できます Web用フォント 7500個以上のフォントから選択、月1,000,000PV、無制限サイト数で 無制限のファミリーが利用可能 |
AdobeTypekitのフォントの使い方
AdobeTypekitのサイトにアクセス
まずは「AdobeTypekit」にアクセスします。
使いたいフォントを選ぶ
選び方は主に6つの方穂があります。
- アドビのパートナー
- 検索
- ビジュアルサー
- 和文書体の分類
- 欧文書体の分類
- お勧めのファミリー
僕個人のオススメは「和文書体の分類」「欧文書体の分類」です。デザインに応じて、「ゴシック」「明朝」「デザイン」などフォントのイメージから検索できるので、デザインに合うフォントを見つけやすいです。
フォントを同期する
同期したいフォントが決定したら、そのフォントをクリックし、詳細ページへ行きます。フォントファミリーを一括で同期したい場合は「すべてを同期」をクリックします。フォントを1つずつ個別に同期したい場合は見本フォンと右側にある「同期」をクリックします。
Webフォントとして利用したい場合は「キットに追加」をクリックして、新規キットを作成して生成されたソースをHTMLにコピー&ペーストして利用します。
クリエイターにやさしいTypekitのライセンス
僕も最近知ったのですが、実はTypekitのフォントライセンスは意外とやさしいのです。例えばロゴで使用して商標登録がOKとか、フォントを使用したグッズの販売もOKなのです。ただ、通常ならばフォントベンダーに確認したり、各フォントベンダーの対応がまちまちだったりするので、そう思うとTypekitの寛容さには驚きですね。
Typekitの注意点
Typekitはとても使いやすくいいサービスなのですが、注意点もあります。基本的にインターネット環境がないと利用できないという事、またDTPをメインにしている方は以下に注意が必要です。
Typekitを使用したデザインデータは、パッケージ機能で収集されない
IllustratorやInDesignのパッケージ機能(ドキュメントファイルの配置ファイルや使用フォントを収集してパッケージ化する機能)が使えません。クラウドのライブラリサービスなので、当然といえば当然ですが…。
Typekitを使用したデザインデータは、印刷会社に入稿できない
これは印刷会社によってTypekitの対応が異なるので、一概には言えませんが、事前の確認が必須となります。
上記のような注意点があるので、DTPなどの入稿データは以下のいずれかにしましょう。
PDFにフォントを埋め込んで入稿
アウトラインして入稿
Typekitのまとめ
今回はAdobeTypekitの使い方をご紹介しました。Typekitのフォントは今も増え続けていて、特に日本語フォントがどんどん充実してきています。AdobeCreativeCloudのユーザーは使わない手はないので、デザインやウェブにどんどん活用していきましょう!